「子どもなんていらない」
独身時代、私はそう思っていました。
なぜかというと、同じく4人の子どもを育てた私の母親や早くに子どもを産んだ姉を見ていて申し訳ないですが「大変そう」「苦しそう」という印象的が強かったからです。
実際のところ、私を見て「うわ〜大変そう….」「身体って大丈夫なんですか?」「どうやって生活してるんですか?」と言われることが多々あります(笑)
きっと独身時代に私が感じていたことを私もまた感じられているのだと思います。
ですが迷わず断言します!私は幸せです!
一方で大変です!苦しくなること・泣きたくなること当然あります!
でも我が子って特別なんです♡可愛いんです♡愛してるんです♡
我が子を想うからこそ思い通りにいかない時に苦しかったり自分が辛くなったりするのだと思います。
自分の気持ちに正直になって、話せる人に吐き出すだけでも心が落ち着きます。
大変なことを大変だと格好つけずに全然知らない人にでも世間話程度にぶっちゃけてみるのもいいかなと。
とにかくお母さんの気持ちが自分で抱えきれないほど苦しい・大変でいっぱいにならないことが重要ですよね。
私にはそれがまったくできなかった時代があります。
少しだけここに書いてみます。
我が家の長男と次男は1歳3ヶ月差の年子です。
長男1歳、次男が6ヶ月の頃、心身ともに疲弊して気持ちにゆとりなんてありませんでした。
夜中も何度となく起きる次男。その度に授乳をして。
早朝から全開で目覚める長男。
寝不足だろうが体調不良だろうが関係なしに対応しなければなりません。
その頃の私は目覚めたらタスクをひたすらこなすという感覚で、笑っていなかったしイライラもしていました。
夫婦関係がぎくしゃくすることなんて日常茶飯事で。
辛いけどやるしかないという使命感のみで動くロボットのようでした。
でも実際は生身の人間で、そんな生活が続くわけがありません。
もう限界だと感じて私が足を運んだ先は婦人科でした。
「私、若年生更年期だと思うんです。検査してくだい」と。
医師には年齢的にそんな心配はない、子育ての疲れだと告げられました。
帰る前に助産師外来に行ってねと言われましたが、子ども2人が同時に泣き始める時間が迫っていたことや一刻も早く夕飯の支度に取り掛かりたいのにと思っていた私には億劫に感じてしまい「大丈夫なので帰ります!」と足速に去ろうとする後ろから助産師さんが駆け寄って来てくれました。
「あの…」と少し躊躇いがちに話しかけてきたその方もまた3人のお子さまがいらっしゃるお母さんでした。
涙を滲ませながら「佐藤さんの大変さ分かるよ」と優しく声をかけられた瞬間に人目もはばからず涙が滝のように溢れました。
「私もね、特に2番目の子には随分ひどいことしちゃってね。今思うとなんでもっと優しくできなかったのかなって後悔してるんだよね」と他にもご自身の体験談をたくさん話してくださいました。
当時は子どもが2人でしたが、一つ一つの言葉が響いて泣いても泣いても涙が止まりませんでした。
私の体験談はここまでにしておきます。
「子育て=苦労しかない」
ということが言いたいわけではありません。
きっと上手に子育てしているお母さんはたくさんいて、子どもにうまく接して子育てを楽しんでいるお母さんもたくさん存在すると思います。
もっともっと子だくさんな方もいっらしゃいますしね。
ただ、どこまでいっても出口が見えなくて、自分の子どもだけ大きくなる日は来ないんじゃないかと感じるほど真っ暗闇にいた私が今思うこと。
それは、「もっと笑っていたかった」「もっと明るい気持ちで子どもといたかった」ということです。
お母さんが明るく元気で笑っている。なんだかんだでそれが親子で幸せに暮らす秘訣であることは間違いないと思うんです。
お母さんが不機嫌だと家の雰囲気も悪くなる。夫婦関係もうまくいかない。
何より一番側で見ている子どもにも良い影響がありません。
その全てを私は体験しました。
今もときどきあります!
何の煌びやかな経歴もないし母親歴もまだまだ浅いですが、「あの人のところにいったらいいことありそう」「なんか楽しいことやってるっぽい!」と感じてもらえたらいいなと親子で楽しめるイベントを企画している経緯があります。
ともに子育てをしている母親として“心の休憩所”みたいな感じで来ていただけると嬉しいです。